「緑の社会」の実現を目指している『緑の党グリーンズジャパン』前へ進もう!
2017.08.20 Sunday
昨年の都知事選と今年の都議選の結果の報道を見て感じるのは、「緑」色の使い方です。都民ファーストの会は、百合子グリーンと名付けた「緑色」を使って、「緑」の持つイメージをたくみに利用しています。 しかし『緑の党グリーンズジャパン』の目指す「緑の政治」「緑の社会」とは、明らかに違うものです。小池さんにとっては、『緑』は戦闘色だそうです。
都民ファーストの会は「議会改革・情報公開」を進めるということですので、小池都知事と都議会に少しは期待したいのですが、オリンピックと豊洲、それらに関する各種公共事業については継続、拡大しそうです。「築地を生かす」というキャッチフレーズは、さらなる開発の意味だと思います。今、晴海の都有地のオリンピック選手村用地としての取引で、問題が出ているそうです。
「 開発第一」という意味では、第2の自民党ができたのと同じです。「コンクリートから人へ」を掲げた民主党が、第2の自民党になれなかった代わりが現れたのでしょう。結局、第2の『自民党』ですから、政策にも馴染みがあって、改革とはいっても急激な変化は望まない人たち、高齢者も若者も安心して投票できたのだと思います。
「緑の党グリーンズジャパン」は、先年の参議院選挙に挑戦しましたが、議席を確保することができませんでした。新しい「緑の政治」新しい「緑の社会」を、魅力あるものとして伝えられなかったし、『緑の党』が、これからの日本に必要な「政党」であることを、しっかり伝えることができなかったのです。そして、もともとの知名度もなく、安心して投票してもらえなかったのだと思います。 もっとも 、その選挙の時点では「みんなの党」「みどりの風」という、紛らわしい政党がありましたので、その影響もあったと思います。
歴史的にみると、社会が急激に変わるのは暴力を伴う戦いの結果です。遠くは公家社会から武家社会へ、戦国時代を経ての全国統一、近くは明治維新や72年前の敗戦によって変わりました。今の時代、暴力で社会を急激に変えようとしてはならないのです。戦争はもちろんのこと、テロやイスラム国や北朝鮮のようなやり方では世界の人々の支持を得られません。
「緑の党グリーンズジャパン」は、世界の「緑の党(グローバル・グリーンズ)」の人々とともに、戦争や革命(大体、暴力を伴います)ではなく、民主主義による議論や選挙という方法で「緑の社会」の実現をめざしています。
地球環境を大切にし、人権を尊重する公正・平等な社会、戦争もテロもない非暴力の社会、互いの多様性を認める社会、地域の資源を活かした持続可能な社会、の実現をめざしているのです。
こうした社会は(たとえ「緑の社会」と呼ばれなくても)物質的豊かさを追い求め、地球資源の消費と破壊を進めてきたあげく、行き詰まった現代社会において、地球を守り、幸福な暮しを求める、世界の多くの人々の願いであると思います。
歩みののろい『緑の党グリーンズジャパン』ですが、ゆっくり確実に前に進んでほしいと思います。『右』でも『左』でもなく『前』へ!