「エリマキツチガキ」は変わったキノコです。
2010.11.30 Tuesday
千駄堀を守る会の観察会に参加して来ました。
今、ちょうど紅葉がきれいな「21世紀の森と広場」は、かつて千駄堀の谷津田とそれを取り囲む里山が広がっていた所です。
都市公園が作られ、真ん中を都市計画道路337号線(関さんの森から紙敷のあの新病院建設用地までつながる予定の道路)が通りました。
そのために生態系が大きく変わってしまいましたが、それでもまだ残されている自然(生き物や植物)を観察し記録しているのが「千駄堀を守る会」です。
私は少し遅れて参加したのですが、皆さんがキノコの実験中?でした。
そのキノコは「エリマキツチガキ」です。写真は落ち葉の上に乗せて撮ったもの、実際は積み重なった落ち葉の上に生えているので写真に撮っても分からないのです。
そのエリマキツチガキに水をたらして胞子を飛ばしていました。成熟したエリマキツチガキは、雨水など当たると煙のように胞子を飛ばすのです。もちろん手でつついても煙のような胞子を飛ばします。
ただし、未熟な場合は胞子が出てきません。そしてもっと前、花びらのようなエリマキの部分がまだ開かない、つぼみのような形の時期には、食べられる?との話。タイの方では同じツチガキの仲間が、缶詰めになって売っているそうです。
でも、このエリマキツチガキについては、会の人は、まだ誰も食べてないそうです。
その後、芝生で種の飛び方の学習。
カエデのタネやウツギのタネを実際に飛ばしてみたり、ラワンのタネの模型の作り方を教えていただいて、みんなで作って投げて飛ばして、さらには輪ゴムを使って高く飛ばしっこ。滞空時間の競争も、参加者みんなで夢中になりました。
最後にメガリカヤのタネの話。タネの柄の部分が捻れていて、濡れたり乾いたりすると回転しながら土に潜っていくそうです。
用事が出来て残念ながら途中で帰りました。
毎月第4日曜日朝9時、正面入り口集合の観察会です。自然観察が好きな方なら、どなたでも入会できます。会費は年千円です。