午後5時3分、関西電力は大飯原発3号機の制御棒を抜いて再稼働を開始した。東京支社前で抗議行動!!
2018.03.15 Thursday
森友問題での、財務省の書類改竄をめぐっての抗議行動が国会前、官邸前、議員会館前で続いていますが、その隙を狙ったかのように原発再稼働が行われました。関西電力が、高浜原発に続いて大飯原発を稼働させました。
許せない暴挙です。大飯原発現地での抗議集会、大飯原発ゲート前での抗議行動が行われましたが、福井県までいけないので、霞が関のフコク生命ビル9階の関西電力東京支社への抗議書の提出と、ビル前での抗議行動を行いました。
昨日はいつもの担当者が休みで、人事労務担当という職員が抗議書を受け取って本社に届けますとのことでした。提出後、大飯原発ゲート前で抗議行動をしているところへ電話をしたところ、午後5時3分に制御棒を抜いたとの話でしたので、直ぐに、関西電力が入っているフコク生命ビルの前で、抗議行動を行いました。
「再稼働阻止全国ネットワーク」とともに抗議書を提出しました。「反原発自治体議員・市民連盟」から出したのは以下の通りです。
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2018年3月14日
関西電力株式会社
社長 岩根茂樹 様
反原発自治体議員・市民連盟
共同代表
佐藤英行 野口英一郎 福士敬子 武笠紀子
大飯原発の再稼働に抗議する。
大飯原発・高浜原発を直ちに停止し、全ての原発を廃炉にすることを要求する。
貴社・関西電力は、原発が立地する自治体(福井県および市町村)に使用済み核燃料と核廃棄物を、県外に持ち出すことを約束している。しかし、六ヶ所村に使用済み核燃料を運び込むことができなくなっており、その他の核廃棄物の処分場も見通しが無い。それにも関わらず、無謀にも高浜原発を再稼働させ、今度は大飯原発を再稼働させる。
県外への持ち出しを求めている 福井県知事および高浜町長・大飯町長は、再稼働で核廃棄物および使用済み核燃料が増えることを知りながら再稼働に同意した。一方、関西電力は、これまでのものも再稼働で増えるものも、県外へ持ち出す目処が立たないのに「県外持ち出し」という約束の下で、高浜原発を再稼働し、大飯原発を再稼働させようとしている。これは、高浜原発・大飯原発周辺自治体住民および福井県民に対する詐欺にひとしい行為である。
しかも、若狭湾には、関西電力の高浜4機・大飯4機・美浜3機、原電の敦賀2機、原研のもんじゅとふげんの合わせて15機の原発が存在しており、稼働していなくても核燃料・核廃棄物が多量に貯蔵されている。大地震・大津波が来れば同時多発の原発事故が起きる可能性がある。しかし、原発周辺自治体住民への原発多重事故の可能性についての説明も、多重原発事故に対する住民避難計画も全く無い。
福島第一原発過酷事故の経験から、放射能汚染により住民の命と健康が脅かされること、住民の普通の暮らしを破壊することは、賠償・補償では済ませられないものであることが明らかになっている。貴社・関西電力は、今こそ、原発を稼働させる恐ろしさに気がついてほしい。そして、原発多重過酷事故が起きる前に、全ての原発の事故なき廃炉を始めることを要求する。